スリッパへのこだわり

去年の12月頃。

 

 

この冬に備えて、お客さん用のスリッパを探しまくった。


冬場、女性の足先はカチカチに冷えている。


せめてお店の待合室で待っている間くらいは、暖かいスリッパで足先を包んであげたい!


そう思った。

 

 

 

 

スリッパの雰囲気はカジュアル過ぎず、フォーマル過ぎず。


色合いは所帯染みてない、シックなものが良い。


サイズは男性でも履けるLサイズ。


お婆ちゃんが転倒するといけないので、フローリングでも滑りにくい素材。


こんなスリッパが、欲しくて欲しくてたまらなくなった。


 

 

休みの日にスリッパを売ってそうなお店をまわる。


なかなかない。


理想郷にはほど遠い。




とある通販でいいのを見つけた。


しかし届いたスリッパは、カタログの写真とは随分見栄えが落ちるヽ(`Д´#)ノ

 

 

 

 縫い目がちぐはぐ。


『うーん。これはお客さんにはだせない。』


返品。


 

 

結局ネットでもっと良いのを見つけた。


でも現物を見てみないと、また同じ失敗するかも・・・。


しかし、注文しないと現物は見れない。


ドキドキしながら注文。


届いたときも、ドキドキしながら段ボールをあけた。


『よし(ノ≧▽≦)ノ


重宝しそうなしっかりしたスリッパだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

たかがスリッパ。


でもそのスリッパを玄関に置いた日から


『先生スリッパが冬用に変わったねぇ。』


『このスリッパ暖かい。えいねぇ。』


という女性客の言葉が相次いだ。


この時、初めて苦労して探したかいがあったと思う。



やはり女性の感性は凄い。

たかがスリッパにこれだけ強く反応する。


私はお店の経営者。


人様に喜んでもらうには、自分が女性を上回る感性をもってなきゃダメだ。


強くそう思う、今日この頃である。



 

 

 

 

 

 

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