10.0

先日の娘の誕生日に、体重を計った。


娘の身長は標準値だが、体重は平均値を大きく下回る。

嫁に似て、身体の線が細いのだ。


2歳でなんとか10kg

という目標があった。


1歳半の時点ではとても叶いそうになかった。


ところが、その頃からコンスタントに1ヶ月0.3kgずつ体重が増えだした。

 

 

 『凄い!今月は0.5kgも増えちょる!』

 

1歳11ヶ月の時点で9.9キロ。


『楽勝だぜ


さて決戦の日。


2歳の誕生日。





娘の体重を計る時は、

まず私の体重を計る。

娘を裸にした状態で抱っこして、私と娘の体重を計る。

2人の体重から私の体重を引いて、娘の体重を割りだす。


さて私の体重を計る。

最近、お腹のたるみが減ってきた。

kgほど痩せていた。


そんな事はどうでも良い。
娘の体重を計るのだ。



もし娘の体重が10.0なら一瞬でわかる。


私の体重に10.0上乗せした数値がでるはずだから。

体重を計る直前に、娘にお茶を飲ませた。


いよいよ娘を抱っこして体重計に上がる。



『んんん~?』


なんだか体重計の調子が悪いようだ。

 

 

9.9kgしかない。



もう一度気合いを入れ直して、体重計に乗る。


私はちから一杯空気を吸った。


体重計は9.9と10.0を行き来している。


『頑張れっ!頑張れっ!』

体重計に気合いを入れる。


体重計はなんとか10.0の数値でとまり、体脂肪を計るモードに切り替わった。


『よっしゃ~』


娘よ!

お父ちゃんとのコラボで、10.0kg達成したよ。



女性のお客さんが体重を計るとき、息を吐くと言うが、その気持ちがやっと解った。


肺にためた空気に重さがあるかは解らないが、こういうのは気合いの問題である。


娘よ。


2歳のお誕生日おめでとう。


10.0kg達成おめでとう。



 


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