テント父郎

『お父さん、あたしこの街が気に入ったわ。』

 

 

お風呂へはいっているときに、一緒にいた長女がふと言い出した。

 

 

 

この街が気に入ったって、産まれてこの街しか知らんやんけ。

 

 

長女が生まれて我が家は一度も引っ越ししていない。

 

 

すると、矢継ぎ早にこう言った。

 

 

『ゴーゴーキーキー。』

 

 

『ゴーゴーキーキー。』

 

 

『まっすぐ飛びなさい。燃やしちゃうわよ。』

 

 

 

 

な~んだ。

 

 

 

長女がハマっている魔女の映画の名台詞を口ずさんでいるだけか。

 

 

魔女といっても、魔女のおばあさんが主役ではない。

 

 

毒リンゴをだしたり、呪いをする魔女ではない。

 

 

思春期の魔女が主役だ。

 

 

パン屋でバイトをしながら、宅急便までするというかなり現世的な映画である。

 

 

 

 

私が休みの日は100%

 

『魔女観たい。魔女観たい。』

 

と騒ぎ出す。

 

 

 

長女は3歳でトトロにはまり、4歳で魔女にハマった。

 

 

5歳になった最近は千と千尋にハマった。

 

 

 

『テント父郎がみたい。(人´∀`*)

 

と言ってくるが、きっと千と千尋のことなんだと思う。

 

 

 

 

ちなみに次女はトトロの映画を見て

 

 

『おとーしゃん。まっくろしぇんしぇいおる。』

 

 

と叫ぶときがあるが、きっとまっ黒くろ助のことなんだと思う。

 

 

 

 

長女がトトロで一番好きなシーンは、お母さんのお見舞いへ行くため、3人で自転車に乗ってフラフラするシーンだ。

 

 

魔女で一番好きなシーンは、魔女がスランプになり、部屋でほうきにまたがるが少しだけ浮かんでストンと床に落ちるシーンだ。

 

 

千と千尋で一番好きなシーンは、釜爺にあいさつする時、棚に頭を『ゴンッ』とぶつけるシーンだ。

 

 

いっつもコケるシーンやスベるシーンなんかでゲラゲラ笑う。

 

 

ストーリーはほとんど分かっていないようだが、飛んだりコケたりするシーンが好きらしい。

 

 

 

もう少し娘たちが大きくなったら、私が大好きな『ルパン三世・カリオストロの城』も観せてやろう。