プロフェッショナル①

NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』という番組をご存じだろうか。

 

 

各界のプロフェッショナルをドキュメンタリー形式で追っていく番組である。

 

プロの仕事人のこだわりや思考をひも解いていくのが醍醐味だ。

 

 

寿司職人。

 

お笑い芸人。

 

教師。

 

ベンチャー企業社長。

 

サッカー部監督。

 

車の整備士。

 

ハイパーレスキュー隊。

 

管理栄養士。

 

リンゴ農家。

 

 

  

 

 

各業界のプロフェッショナルが自分にとっての成功要因を語る。

 

 

サッカー部の監督は面白かった。

 

教師とは『教えるのではなく、考えさせること。』

 

なるほど。

 

これは子育てでも同じだな。

 

 

むろん私の商売にも重なる。

 

健康とはなにか、私が語るのではなく、お客さんに考えて気付いてもらう。

 

そうでないとなかなか身には着かない。

 

 

 

 

小児外科医も良かった。

 

達人の教えは『つねに臆病であれ。』

 

ほんのささいなミスや見落としで、子供たちの命はなくなる。

 

それが小児外科の手術現場だ。

 

 

彼は手術の前日、手書きの紙を何回もチェックする。

 

手術の手順。

 

そこで注意するべき点。

 

そこで想定されるトラブル。

 

 

彼は黄色い蛍光ペンでチェックした項目を塗っていく。

 

チェック項目には、既に赤と青のチェックが記されている。

 

 

黄色は3回目のチェックだったのだ。

 

ひたすら繰り返し復習しているのだ。

 

彼の仕事は人の命がかかっているのだ。

 

 

私もそれくらいの意識でやれば、彼のような精度の高い仕事ができるのではないか。

 

こういう番組をみたとき『だけ』私は反省する。

 

 

 

 

 

 

小学校で管理栄養士をしている人も良かった。

 

『(子供たちが)嫌いなものを、愛情をもってだす。』

 

子供たちが嫌いな野菜を、なんとかして手間暇かけて食べさせる。

 

少しでもいろんな味を体験させる。

 

 

管理栄養士もサッカー部の監督も外科医も根源は同じ。

 

愛なんだと思う。

 

 

 

私がもし、将来プロフェッショナルのインタビューを受けたなら。

 

成功要因はなんと語るか?

 

いまの自分ならこう言う。

 

 

『曖昧さをなくす』

 

 

私の仕事は恐らく職人というカテゴリーに分類される。

 

 

毎日同じことをやっているのだ。

 

しかし、それを惰性でやってしまうと、仕事の精度はグンと落ちてしまう。

 

 

なぜ数あるテクニックのなかでこの矯正を選んだのか?

 

なぜこの順番にしたのか?

 

次の矯正のタイミングはいつか?

 

どこを矯正するか?

 

どの方向に矯正するか?

 

 

毎日なにげにやっている仕事を曖昧にしない。

 

 

ちゃんとその仕事には根拠や理由があって、それを常に考える。

 

 

それが達人になる秘訣なのだと思う。