今年のゴールデンウィークは、我が家の定番コースであった。
豪華客船に乗って、ドバイで遊んで、パリで買い物でもして、最後はワイハでのんびりがAプラン。
休日があと10倍、予算があと100倍あれば、定番のAプランやったのになぁ~
今回はBプラン、岡山おもちゃ王国である。
おもちゃ王国とはつまり、お子ちゃま用の遊園地である。
5月3日。おもちゃ王国に到着。
何回か来ればコツがわかってくる。
午前中の込み合っている時間帯に、早めにご飯を食べるて、午後に空いてきたきた時間帯に乗りまくるという作戦だ。
とはいえ11時半くらいでもレストランは十分混雑している。
やっと並んだ食券の自販機。
うどん4つとおにぎりと…
『んん? 1万円札がはいらない。』
いくら入れても戻ってくる。
これはたぶん、千円札の釣り切れだ。
私の財布には千円札が一枚しかない。
うどんは1つ500円。
どうしようか。
後ろにはおびただしい行列。
『早くしろよ。 ( `Д´)ノ』
と後ろからの視線が突き刺さる。
ヨメは子供を連れて席を取りに行ってしまった。
遊園地が山の上にあるせいか、携帯も繋がらない。
どうする?
どうする?
仕方なく、うどんの食券を2つだけ買った。
これを家族で分けて、あとは現金販売のおにぎりで飢えをしのいだ。
しかし、晩御飯はホテルのコース料理だからガマンガマン。
ο(*´˘`*)ο
一通り遊んだあと、家族は一路ホテルへ。
このホテルの晩御飯は、洋食か和食を選ぶ予約制となっている。
我が家は和食をチョイス。
ホテルに併設している和食のレストランで晩御飯だ。
しかし、ルールが複雑である。
『部屋に備え付けの浴衣やスリッパでレストランへ行ってはならぬ。』
これがルール。
子供たちは汗でベトベトだし、私の足からは悪臭が漂っている。
とりあえず食事の前にお風呂にはいった。
レストランに行くと、うちだけ明らかに様子がおかしい。
きっとTPOというやつだ。
TPOとは、環太平洋地域による経済連携協定のことではない。
TPOとは、タイム・プレイス・オー何とかの略。
要は、時や場所に応じた服装のこと。
うちは、チビ達はパジャマ、私はTシャツ、嫁はパーカーを羽織っていた。
やばい。
今日は蝶ネクタイを持ち合わせていない。
瀬戸内海と瀬戸大橋が一望できる窓からの景色。
ルームサービスの珈琲が一杯1500円。
薄々感じてはいたが、このホテルは我が家には不相応だったのか。
ここは一発『上流階級があえてラフな格好をしているゾ。』
というテイで凌ぐっきゃない。
優雅に食べていればきっと違和感はないはずだ。
ちなみに、晩御飯のメニューはこうだ。
前菜・季節の彩り盛り合わせ
向付・瀬戸内の海の幸盛合わせ
煮物・目張り煮つけ
焼物・岡山県産熟成牛・蛸酒盗焼き
酢物・季の酢物
揚物・赤足海老・鱧香り揚げ・野菜一式
食事・天然鯛御飯
香物・三種盛り
止椀・備前味噌仕立て
水物・季の盛り合わせ
なるほど~
我が家の晩御飯の標準装備より、ほんの少し品数が多いくらいかな。
量じゃ負けてねえぞコノヤロー
ヾ(*`Д´*)ノ
味はもちろん美味しかった。
しかし、他の席の方々とは違い、我が家は優雅さなどほど遠い晩餐である。
2歳の次女がレストランを走り回る。
走る。=ε=(ノ≧∇≦)ノ
一口食べたらすぐにウロウロ。
広いところに行くと、衝動的に走りたくなるお子ちゃまの習性だろうか。
私たちの席に飾ってある、高そうな壺を次女が触る。
慌てて捕まえる。
次女が逃走して走り回る。
走って捕まえる。
人一倍モラリストで、常識と規律を重んじる私は、気が気ではなかった。
普段の晩御飯以上に、味わって食べるなど皆無であった。
お昼に食べたおにぎりの方が、しっかりと味を覚えている。
次女を強引に捕まえると、レストラン中に響く声で大泣きするだろう。
速攻で食べて部屋に戻る。
という手もあるが、いかんせん料理はチビチビ小出しでくる。
とにかく食べ終わるまで追いかけるしかない。
次女のこの暴れっぷり。
シャイで有名な私とヨメなのに、一体誰に似たのか。
もうすぐ6歳の長女はさすがにお利口さんに食べていた。
来年、いや再来年後くらいには、我が家も優雅にコース料理が食べられるだろうか。