土座衛門

 

小学1年の長女とサンピアに行った。

 

 

 

長女『お父しゃん、あたしが何秒泳げるか数えて。』

 

 

何メートルかではなく、何秒泳いだかを目標にするのがそもそもの誤りである。

 

 

長女はお腹に浮き輪を巻き、顔をプールにつけてバタ足で泳いだ。

 

 

 

私『イーチ、ニーイ、サーン・・・』

 

 

長女『ちがう。٩(๑`н´๑)۶

 

 

長女『もっとイチッ・ニイッ・サンって速く数えてや。』

 

 

私『・・・わかった。・・・』

 

 

 

取り敢えずは、達成感が大事だ。

 

 

私は早めに数えた。

 

 

 

 

長女のバタ足はダイナミックで、前に進む力は弱いが、水しぶきは強烈だ。

 

 

長女が通ったあとは、みんな顔から水しぶきを浴びるハメになる。

 

 

 

バタ足で体力を消耗するのか、なかなか目標の30秒までいかない。

 

 

15秒がやっとだ。

 

 

私『息を思いっきり吸ってからやってみいや。』

 

 

私の具体的かつテクニカルなアドヴァイスで、20秒までいくようになった。

 

 

 

 

 

長女『プハァ。もうちょっとや。』

 

 

長女の挑戦は続く。

 

 

 

 

いつしか長女はバタ足をしなくなった。

 

 

みんなに水しぶきが迷惑だと悟ったのか?

 

 

(いな)

 

 

バタ足をしない方が、息が長き続くと気づいたのだ。

 

 

サンピアのプールは泳ぐ方向が決まっているから、浮いているだけでも惰性で流れていく。

 

 

長女の挑戦は、プカプカ浮いて何秒顔をつけるかの挑戦に変わっていた。

 

 

しかし、それは水泳ではなく、もはや土左衛門である。

 

 

 

私『・・・282930。』

 

 

ついに、長女は30秒を達成した。

 

 

土左衛門で。

 

 

 

 

二人でハイタッチした。

 

 

 (ノ^ω^)ハ(^ω^ )ノ

 

 

長女の満面の笑み。

 

 

熱く刻まれた自信。

 

 

努力の後に訪れる高揚感と達成感。

 

 

 

 

 

ついに、ついに、

 

 

水に浮いているだけで、

 

 

土座衛門で、

 

 

早口で数えて、

 

 

カウントをチョロッと誤魔化して、

 

 

やっとやっと

 

 

30秒達成したぞ〜☆L(´▽`L )♪

 

 

 

 

 

 

 

私は長女をスイミングスクールへいれることを決心した。