スランプ

 

2018年。夏。

 

 

今年は暑かった。

 

 

だが、坂本カイロプラクティックほど熱かった場所はないだろう。

 

 

激アツである。

 

 

 

 

カイロプラクティックの矯正は大きく分けて、骨盤・腰椎・胸椎・頚椎とある。

 

 

そのなかの一つを改良しようと思ったのだ。

 

 

そしたら、酷いスランプに陥った。

 

 

あまり大きな声では言えないがスランプだ。

 

 

少しフォームをいじっただけで、大スランプだ。

 

 

 

 

 

一度手を加えたら、元のフォームにすら簡単には戻れない。

 

 

出口の見えない無限ループに落ち込んだ。

 

 

 

 

 

この夏、私は大いに悩み、大いに勉強し、猛烈に練習した。

 

 

激アツである。

 

 

きっと今年の夏が暑かったのは、私のせいである。

 

 

 

 

関節を開き過ぎなのか。

 

 

重心が低すぎるのか。

 

 

肘の角度が悪いのか。

 

 

ベッドの高さか

 

 

体の向きか。

 

 

コンタクトしている場所か。

 

 

皮膚の緩みの取り方か。

 

 

もっと手を柔らかく使うべきなのか。

 

 

瞬発力が足りないのか。

 

 

もっと垂直を意識するのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく動画をみた。

 

 

動画といっても、例によって

 

『ワンちゃんニャンコの面白ハプニング動画』

 

ではない。

 

 

師匠が矯正している動画だ。

 

 

 

 

自分の矯正している動画を撮った。

 

 

師匠との違いを比べて修正をしていった。

 

 

師匠の真似をして近づけていったのだ。

 

 

だが、形だけ真似しようとするから、どんどんおかしくなる。

 

 

 

 

 

 

ほんの僅かな狂いで結果が変わる。

 

 

フォームを改良しようとして、ヒットが打てなくなった野球選手はこんな感じなのだろうか。

 

 

何というか。

 

 

スランプを楽しんでいる自分がいる。

 

 

スランプにならなければ、きっとここまでは考えない。

 

 

暗闇に迷い込んだら、光が見えてくるまでもがくのみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1分でも時間があったら動画をみていた。

 

 

子供たちが寝た後も、嫁さんの問いかけが聞こえないほど没頭して動画をみていた。

  

 

 

 

今度は師匠の動画から一旦離れた。

 

 

世界中のカイロプラクターの矯正動画を探して見た。

 

 

お風呂にはいる直前まで見て、寝る直前にも見た。

 

 

頭に焼き付けておいて、イメージトレーニングをするためだ。

 

 

 

 

動画をみて良かった。

 

 

こんな矯正がしたい。

 

 

ここまで行きたい。

 

 

究極まで行きたい。

 

 

最終的な着地点が見えると、今やるべきことも見えてくる。

 

 

今やるべき事は『夏の合宿開催』であった。

 

 

 

 

高地トレーニングに行くお金がなかったので、高知でトレーニングを行った。

 

 

合宿場所は我が家のリビング。

 

 

毎日、丑三つ時(うしみつどき)まで行われた。

 

 

 

 

今までずーっと書き留めていたメモは、数年でバインダー5冊にもなっていた。

 

 

5冊とも全部読み直した。

 

 

 

 

 

スランプになって、初めてここまで技術に向き合うことができた。

 

  

ずぅーーーーっっと考えて、動画をみて、スランプになった原因が分かってきた。

 

 

やっと光が射してきた。

 

 

 

 

 

今までどんなに仕事を頑張っても、高校時代の部活の頑張りには勝てなかった。

 

 

陸上部だった。

 

 

誰よりも練習した。

 

 

いま、高校時代の自分を超えられたと初めて思う。

 

 

 

 

 

陸上よりも好きなものを見つけた。

 

 

陸上よりも打ち込めるものを見つけた。

 

 

それが自分の職業だったので、私は本当に幸せ者だ。

 

 

 

 

 

 

今回スランプになったお陰で、深く考える事が出来た。

 

 

スランプ前より格段にパワーアップできた。

 

 

この夏は楽しかった。