おやじ運動会 2018

 

『ワーッショイ。ワーッショイ。』

ヽ(´∀`)人(´∀`)人(・ω・)人(゚Д゚)人(´∀`)人

 

 

歓喜の胴上げの中心にいるのは私。

 

 

割れんばかりの拍手と歓声。

 

 

奥様方の黄色い声援。

 

 

娘たちの尊敬の眼差し。

 

 

 

 

のはずだった。

 

 

 

 

そこまでイメージトレーニングは出来上がっていた。

 

 

 

 

 

保育園の運動会。

 

 

最後の保護者リレーはアンカーを走るつもりだった。

 

 

最後に大逆転して私がゴールテープを切る。

 

 

はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

104日。木曜日。

 

 

 

次女が持って帰ってきた運動会のプログラムを見ると、今年の保護者種目名は

 

 

『デカパンはいて 仲良く 急いで』

 

 

だった。

 

 

 

去年に続き、保護者リレーはなし。

 

 

 

 

 

私の溢れるばかりのエネルギーはどこへ向かえばいいのか。

 

 

仕方がない。

 

 

今年は応援に徹する。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

 

105日。金曜日。

 

 

保育園からの通知がきた。

 

 

106()の運動会は、台風のため日曜に延期となった。

 

 

 

 

 

日曜はカイロプラクティックの営業日。

 

 

がっつり予約が入ってる。

 

 

満員御礼。

 

 

運動会をチラ見しにいく隙間はない。

 

 

その日は枕を涙で濡らした。

 

 

 

 

しかし、私にはまだ大仕事がある。

 

 

おやじ運動会だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

106日。土曜日。

 

 

今年も嫁さんから、正式に席とり大臣を任命された。

 

 

おやじ達が朝早く保育園の前に並び、開門と同時にダッシュ。

 

 

そして良い席を取り合う。

 

 

これをおやじ運動会と人は呼ぶ。

 

 

 

 

おやじ達が本気で走るのはリレーではない。

 

 

この朝の席とり争奪戦こそ、誰もが本気で走る。

 

 

だから、こちらが運動会本番だと言っても過言ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

107日。日曜日。

 

 

私は朝7時に保育園の前に並んだ。

 

 

8時の開門でダッシュして良い席をゲットするのだ。

 

 

今年も血湧き肉躍るぜ。

 

 

門の前には5時半から並んでいる人達もいる。

 

 

開門の瞬間はどうしても3列目4列目になり遅れをとる。

 

 

だが、気合いと脚力でそれをカバーするのだ。

 

 

 

 

 

8時。

 

 

門が開いた。

 

 

私は作戦通り、素早く人だかりを外れて砂場を走った。

 

 

団子状態から脱出するためだ。

 

 

みんな砂場は走らない。

 

 

学生時代、陸上部で1500m走を走った経験がここで活きている。

 

 

人だかりさえ脱出すれば、一番早く走れる自信があった。

 

 

私は砂場を走り、小さな遊具を飛び越え、お目当て場所へ飛び込んだ。

 

 

 

 

あとは素早く敷物を敷くだけ。

 

 

今年は楽勝だった。

 

 

今年もポールポジションをゲットした。

 

 

 

 

あとは夕方家に帰って運動会のビデオを観るのみだ。

 

 

楽しみ♪楽しみ♪