マスターズ2021

 

 

40歳以上の陸上や水泳の大会をマスターズという。

 

 

この高知マスターズの陸上で走るのを目指して、23年前からトレーニングをしてきた。

 

 

なぜマスターズにでるかって?

 

 

優勝すると数えきれないメリットがある。

 

 

 

 

 

1つ目は足が速いのはカッコいい。

 

 

2つ目はキャバクラでモテる。

 

 

間違いない。

 

 

小学校では足が速い男子がモテていた。

 

 

間違いない。

 

 

 

3つ目は家族にチヤホヤされる。

 

 

 

4つ目は同窓会で自慢できる。

 

 

 

5つ目は親子運動会で活躍できる。

 

 

など、数えきれないメリットがある。

 

 

 

 

 

 

 

2021年。

 

 

これは去年のお話。

 

 

私は1500m走に出場しようと思い、トレーニングを始めた。

 

 

YouTubeで地方のマスターズの動画を見たときに、優勝タイムが4分50秒くらいだった。

 

 

これなら楽勝だと思った。

 

 

しかし、40歳を超えて1500mを走ってみると、とてつもなく高い壁だった。

 

 

 

 

 

 

 

思いだした。

 

 

私はもう18歳ではない。 

 

 

18歳のときの感覚でタイムを勘定してしまってた。

 

 

 

 

 

仕方ない。

 

 

40歳を超えたこのボディでなんとか練習していくしかない。

 

 

 

 

 

自分なりに工夫して練習してみた。

 

 

例えば1500mは、400mトラックを4周弱。

 

 

400mを5本やって、1本あたり76秒で走る。

 

 

すると、1500mを4分50秒くらいで走れる計算になる。

 

 

 

 

 

400mをクリアできたら、次は800mを2分32秒で2本。

 

 

それができたら、今度は400mを72~74秒で5本。

 

 

これもなんとかクリアできた。

 

 

こうやって、妄想が現実に近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

 

なぜ競技にエントリーしたかというと、自分の座右の銘である

 

 

『思考は現実化する。』

 

 

というのが本当なのだと再確認したかったのだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

『引き寄せ』

 

 

とか、

 

 

『思考は現実化する』

 

 

と検索すると、

 

 

 

『夜に宇宙へお願いをすると叶う。』

 

 

みたいな事を書いてある本やら動画がやたらでてくる。

 

 

 

 

 

 

私の信じているものは、そういうスピリチュアルではない。

 

 

自分で計画をたてて、行動して、軌道修正していく。

 

 

そういうプロセスで、人は現実をものにするのである。

 

 

 

お星様に願う時間があったら、早く寝るか筋トレしている方が有効である。

 

 

 

 

 

 

2021年のある夏。

 

 

ハードなトレーニングをし過ぎて、体調を崩してしまった。

 

 

うーむ。

 

 

走るのはあくまで趣味。

 

 

のめり込み過ぎて、仕事に支障がでたらレース参加は辞めようと決めていた。

 

 

 

 

 

 

なぜ今年までレースにエントリーしなかったかと言うと・・・

 

 

のめり込み過ぎて、仕事が手につかなくなるんじゃないか。

 

 

自分の性分を、ちゃんと分析できていたのである。

 

 

 

 

 

レース2ヶ月前にして、出場をきっぱりとり辞めた。

 

 

こうして私の2021年夏は終わった。