島田紳助が、昔テレビで話していたことを思いだした。
トーク番組で、アイドルや俳優さんがエピソードトークをする。
そのトークが上手くいっている時。
ひな壇にいる出川さんは、ニコニコしながら座っているそうだ。
盛り上がっているときは『スッ』と引いている。
しかし、アイドルや役者さんは、プロの芸人さんではない。
トークにオチがなかったり、話しが上手くまとまらなかったりで、スタジオに不穏な空気がながれる。
司会者が
『今日はしんどいな。(笑いが少ないな。)』
と思っているときは
ひな壇から出川が降りてきて、暴れてひと笑いとってから、ひな壇へ帰っていくそうな。
ひと笑い取れなくても、ドンズベりでも、とにかく暴れて帰る。
最悪でも役者がすべっている空気を、自分がすべっている空気にすり替える。
自己犠牲で番組やほかのタレントをまもる。
自分が恥をかいてでも、なんとか番組に山場をつくる。
これを聞いて、初めて彼のすごさを知った。
これはもう、能力というより人格が凄さだ。
彼が三流と言われながら、テレビに出続けて今や大御所芸人となった。
10年連続抱かれたくない芸能人№1だったのが、いまでは好感度タレントだ。
私もセミナーを受けるときには、出川さんを意識する。
セミナーって講師と受講生で作るものだと思う。
受講生である私も、セミナーの質を上げるために頑張る。
セミナーが盛り上がっているとき。
私はニコニコしているだけでOKだ。
セミナーで誰も手を挙げないとき。
いまいち盛り上がりに欠けるとき。
ここは出番だ。
セミナーでだれも手を挙げないとき、先生は私を指名する。
それが分かっているのに。
前回は質問の回答が分からず、ずっと下を向いていた。
それでも容赦なくあてられる私。
坂本『うーん。分かりません。』
痛恨の極みである。
出川さんにはほど遠い。
次はガッツリ予習していって、スタンバイするぜ。