『令和の虎』というYouTubeチャンネルをご存じだろうか?
昔テレビでやっていた『マネーの虎』の現代版である。
社長5人の前で、志願者が事業プランや商品をプレゼンテーションして、投資をつのる番組である。
私のお気に入りのチャンネルの一つ。
事業のアイデアを聞くのも楽しいし。
社長たちの鋭い指摘も楽しいし。
幼稚なプランでボコボコにされる人もいるし。
そんななか、西山金時スィートポテトロールをプレゼンした春田さんは素晴らしかった。
高知出身で、大阪大学・パナソニックを経て、30歳で高知に帰った春田さん。
そこから、『スウィーツ』という会社の責任者となった。
この会社は、高知で一番売れているお菓子『田野屋塩二郎ラスク』
などを手掛けているらしい。
今回売り込みに来た商品は『西山金時スィートポテトロール』
お芋でクリームを巻き込んだロールケーキである。
試食では社長たちも大絶賛。
私も西山金時スィートポテトロールを今日食べてみた。
もちろん美味しかった。
しかし、この商品以上に春田さんが素晴らしかった。
終始ほがらかであった。
難しい言葉を使わず、商品のストーリーを熱く語った。
こんな凄いプレゼンは初めてである。
どんな質問をされても、端的に的確にニコニコと語った。
質問は10個くらいされていたけど、たぶん500個分くらいの質問を想定して準備していたに違いない。
この商品を開発したのは、自分ではない。
若いパティシエが一生懸命開発してくれた。
と明かしたのも、好感がもてた。
『この商品を真似されたらどうするか?』
という質問があった。
それに対する春田さんの回答が胸アツであった。
春田さんの回答は以下である。
基本的には手を打っていない。
第一人者となり、世の中の評価があれば、
後からきたものに対して、一歩先を磨き上げていける。
1万本売ったら、その分の評価がくる。
そうすると次の改善につながる。
後から入ってきた人は、(我々と)同じところでつまづく。
(後から真似が)入ってくるのは止むなし。
僕たちはそれより先に行く。
凄い。
真似されたらどうしよう。
とか
クレームがきたらどうしよう。
ではない。
それをすべて受け入れて、自分たちを大きくしていく。
そういう真っ向勝負な人だ。
なんというカッコイイおじさんではないか。
私もこんなイケてるおじさんになりたい。
YouTubeのコメント欄には『泣いた』と書いている人がに何人もいた。
この方からは高知愛も感じられた。
パナソニックを退社して、高知を元気にしたいと帰ってきた人である。
高知にこんな凄い人がいたなんて。
嬉しい。
すべてがお手本になるお方だ。
この人は、小細工なしだ。
真っ向勝負でやってきた人だから、恐れがないのだろう。
私もそうありたい。