朝からサンタ

 

『お父さんの、サンタの赤い服見たで〜。』

 

 

 (o´艸`)ムフフとニヤニヤしながら、7歳の長女が私に耳打ちしてきた。

 

 

 

 

 

クリスマス数日前の出来事だ。

 

 

どうやらクリスマスツリーの飾り付けをする時に、見てしまったようである。

 

 

 

一緒に保管していた私のサンタ衣装を。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!!!!

 

 

 

 

モロバレである。

 

 

 

 

どうする?

 

 

どうする?

 

 

 

大丈夫だ。

 

 

2年前に、サンタ衣装を着替えている現場をバッチリ見られたぢゃないか。

 

 

それと比べてたら大したことぢゃない。

 

 

今年も決行する。

 

 

サンタになってプレゼントを届ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

今年はイブがちょうど休日。

 

 

ここは一発、朝の寝起きドッキリを敢行することに決めた。

 

 

 

朝からサンタだ。

 

 

はじめての試みである。

 

 

朝だと子供たちは寝ぼけているから、正体がバレることはないだろう。

 

 

 

 

枕元にそっとプレゼントを置くなんて芸当は、我が子供たちには無理だ。

 

 

寝起きが悪くて、いつも私が1階のリビングまで抱え込んで行き、ソファーでゴロゴロ転がりながらようやく起きる。

 

 

枕元のプレゼントに気づくことは皆無だ。

 

 

 

 

 

 

 

運命の朝。

 

 

私はサンタに変身し、まずは長女の部屋へ。

 

 

 

クリスマス気分をだすために、子供のオモチャでジングルベルのBGMを鳴らした。

 

 

いざ突撃。

 

 

 

案の定、サンタが登場しても眠気には勝てない。

 

 

プレゼントであるドラえもん将棋を見て、ようやくムャムニャ起きた。

 

 

『うーんありがと。(ρД-)

 

 

寝起きだけにリアクションに切れ味はない。

 

 

 

 

 

続いて、寝室で眠る4歳次女のもとへ。

 

 

これまた案の定、すぐ起きない。

 

 

プレゼントのプリキュアの人形を袋から出したら、やっと起き始めた。

 

 

寝ぼけながらも、次女は感謝の言葉を口にした。

 

 

 

次女『お父さんありがとう。』

 

 

サンタ『サ、サンタです。(°m°;)

 

 

 

 

意識がもうろうとしながらも、あっさり正体を見破った次女。

 

 

さすがは、おしり探偵を愛読しているだけはある。

 

 

 

 

 

朝ごはんを食べて、その日は車で公園へ向かった。

 

 

道中、ガソリンスタンドの前でサンタが旗を振っていた。

 

 

 

 

長女『見て見て見て~!!!』

 

 

長女『サンタや~Σ(゚Д゚)』

 

 

 

次女『ほんとや~Σ(°□°)⊃

 

 

次女『さっき来たサンタと一緒や~』

 

 

 

長女『違うで~ひげの長さが違うやんか。』

 

 

次女『そっか。サンタって何人もおるがやね~』

 

 

 

長女『そりゃそうよ。100人ぐらいおるわえ』

 

 

次女『サンタさんバイバ~イ 』

  (@^^)/~~~

 

 

 

 

姉妹は街のサンタを見て、やはりお父さんがサンタではなかったと安心したようだ。

 

 

 

来年もサンタが来るよう、お利口にしておくように。