号泣少女

 

秋の涼しさが心地よくなってきた今日この頃。

 

 

いつも通りチャリンコで出勤していたら、小学校にほど近い信号の前で、号泣している女の子がいた。

 

 

小学1年生だ。

 

 

女の子は一人で立ち尽くし、鼻水はブーブーで大声で泣いて立ち尽くしている。

˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚

 

 

 

 

私はチャリンコで通り過ぎたのだが、どうにも気になり5mくらいで折り返した。

 

 

大声で泣いているということは、助けを求めているのだ。

 

 

自分から声を掛けられないから、大声で泣いて声を掛けてくれる人を探しているのだ。

 

 

 

 

 

私『どうしたの?』

 

 

私『お母さんは?』

 

 

女の子は、おっさんと口を聞きたくないのか、相変わらず号泣している。

 

 

ここで誰かと待ち合わせしているけど、来ないのか。

 

 

お母さんが忙しくて、ここで送り迎えが終わって寂しくなったのか。

 

 

うーむ。困った。

ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ

 

 

 

 

 

 

小学校は目と鼻の先だから、連れて行っても良いけど・・・

 

 

待ち人がいれば困るし。

 

 

何より、私が人さらいと間違えられてブタ箱行きになっても困る。

 

 

私には妻と幼い娘2人もいるし、家のローンがまだ33年分残っている。

 

 

 

 

 

途方に暮れていると、小学4年生くらいのお姉さん3人が号泣少女に気付いて近づいてきた。

 

 

3人で女の子を囲み、慰めて、優しく頭を撫でていた。

 

 

号泣少女も、私に声をかけられた時よりも幾分表情がやわらいでいた。

 

 

 

 

 

やはり、四十路のおっさんより、4年生のお姉さんが良いに決まってる。

 

 

もう大丈夫やな。

 

 

 

 

 

私はお姉さんたちに、号泣少女を託して職場へ向かった。

 

 

最近の若い子は・・・

 

 

しっかりしてるなぁ。

 

 

優しいなぁ。

 

 

 

 

 

私が4年生の時といえば、

 

 

坊主で半ズボンで走り回って、

 

 

茶畑の水路に落ちて流され、

 

 

そのまま沼にはまって泣いていた頃だ。

 

 

えらい違いだ。