ビックリ箱

 

次女がもうすぐ6歳の誕生日。

 

 

3の長女が、サプライズでビックリ箱をつくりたいと言い出した。

 

 

私は嫌な予感がした。

 

 

とても面倒臭い予感がした。

 

 

まずは、ビックリ箱用のバネを買ってほしいと言われ、長女に渡しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

数日後。

 

 

 

誕生日の一週間前に

 

 

『ビックリ箱できた?』

 

 

と聞いてみたら、サッパリだった。

 

 

 

長女『だって、どうやって作ってえいか分からんもん。』

 

 

やはりノープラン。

 

 

ノーアイディア。

 

 

 

しょうがないので、youtube でビックリ箱の作り方を調べた。

 

 

ほとんどが牛乳パックを使ったビックリ箱で、バネを使ったものは見つからなかった。

 

 

 

 

それでも、長女はどうしてもバネを使ったビックリ箱がいいらしい。

 

 

私は夜中、試しに牛乳箱でビックリ箱を作った。

 

 

牛乳パックをカットして、輪ゴムで飛ぶやつだ。

 

 

 

 

 

長女にプレゼンしてみた。

 

 

『うーん。やっぱりバネのビックリ箱がえい。』

 

 

 

 

くそぉ。٩(๑`^´๑)۶

 

 

 

 

ワガママ社長は、やはり首を縦に降らない。

 

 

『お父さんはうだうだ言わず、私の考えたプランでやりなさい。』

 

 

と言わんばかりだ。

 

 

 

 

 

 

社長、もう納期がギリギリっす。(°m°;) 

 

 

 

夜中に家族が寝静まったあと、バネで再トライしてみた。

 

 

 

 

チップスターの筒にバネを仕込んで飛び具合を試す。

 

 

うーん・・・

 

 

 

 

バネをガムテープでとめて・・・

 

 

筒に半分くらい段ボールを詰めて・・・

 

 

飛び出すものは何にしようかしら・・・

 

 

 

 

 

って、全部ワシがやっとるやんけ。

 

 

 

 

なかなか上手くいかない。

 

 

 

バネと筒が同じ大きさでないと、バネが曲がった状態で畳まってしまい、上手く作動しない。

 

 

バネの外側はトイレットペーパーの芯でコーティングして・・・

 

 

さらにトイレットペーパーの芯と筒の隙間を段ボールで埋める・・・

 

 

ちゃんと中身が飛び出すように段ボールで蓋を作って・・・

 

 

ビックリ箱完成。

 

*\(^o^)/*

 

 

 

完成品を見れば、父がなぜ『段ボールの魔術師』なる異名をもつか分かるだろう。

 

 

 

 

 

 

ビックリ箱で飛び出すものは、ガチャガチャのカプセル。

 

 

そのカプセルに誕生日プレゼントがはいってるという粋な計らい。

 

 

もちろん私のアイディアだ。

 

 

 

 

 

次の日、長女にビックリ箱を渡してみた。

 

 

とりあえずはこれで納得してくれたようだ。

 

 

ガチャガチャの中身は、

 

 

『ヒ・ミ・ツ (*´艸`*)

 

 

なんだそうだ。

 

 

 

 

 

私『これ夏休みの工作にしたら?』

 

 

長女『夏休みはこんなんじゃなくて、もっともっと凄いの作るで〜』

 

ヽ(*´∇`)ノ

 

 

 

 

くそぉ。٩(๑`^´๑)۶

 

 

気楽なもんだぜ。