硬筆

長女が硬筆2段を取得した。

 

 

 

 

 

皆さんも、予約カードに書いた私の字を見れば分かるとおり、

 

 

私も幼少のころに硬筆をかじったことがある。

 

 

なにも自慢する気ではない。

 

 

奮闘の末、堂々6級までは取得したはずだ。

 

 

 

 

 

長女『お父さん、ここに字を書いてみて。』

 

 

私は字を書いた。

 

 

我ながらミミズが地を這うような字だ。

 

 

6級だからね。

 

 

 

 

 

 

長女『もぉ~。お父さん。ここに本気で字を書いて。』

 

 

いや本気っす。

 

 

とは、とても言えない。

 

 

 

 

坂本『いま忙しいきに。また今度ね。』

 

 

長女『今度で~絶対で~』

 

 

私は本気で書いてミミズが地を這うような字だ。

 

 

 

 

硬筆2段の長女からすれば、適当に書いたように見えたのかもしれない。

 

 

父が6級であることは、2段の長女にはとても言えない。

 

 

凄いプレッシャーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つのプレッシャー。

 

 

それは保育園年長になる次女の躍進である。

 

 

 

 

 

次女『お父さんは子供の時、お猿とゴリラどっちやった?』

 

 

どこかで人間は昔、お猿だったと聞いたのだろう。

 

 

父『お父さんは子供の時から人間よ。』

 

 

次女『えぇ〜そうなが?』

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

 

 

 

 

 

 

 

次女よ。

 

 

お父さんはお猿に生まれて、

 

 

小学校でジャワ原人、

 

 

中学くらいでネアンデルタール人、

 

 

20歳でやっと人間になったわけではない。

 

 

 

 

お父さんは子供との時『ウホッウホッ』としか喋れなかったわけではない。

 

 

お父さんの子供のときの写真を見ると、お猿が半ズボンを履いてピースしているわけではない。

 

 

お父さんは給食の時間、岩穴に木の枝を突っ込んで、蟻を獲って食べていたわけではない。

 

 

 

 

 

もっと悠久の時を経て、人類は少しずつお猿から人間に進化したのだ。

 

 

ピチピチの6歳児にとって、40年前は遥か古代に感じるのだろう。

 

 

 

 

 

 

そんな保育園年長の次女が、硬筆へ週一回通い始めた。

 

 

そして、3ヶ月で4級をとった。 

 

 

 

 

『お父さんは、いつから人間になったが?』

 

 

と、お風呂で真顔で聞いてくる次女と、硬筆の腕前では追い越されてしまった。

 

 

お父さんはお猿だったから、字が不得意なのではない。

 

 

 

 

 

あっという間に、次女も父の背中を超えてゆくだろう。

 

 

二人とも父を超えて、羽ばたいて行くがよい。