高知マスターズ①

813日。

 

 

私のオリンピック。

 

 

マスターズ(40歳以上の陸上の大会)の開催日。

 

 

この日は、今年一番の暑さとなった。

 

 

なぜこんな日に、陸上の大会があるのかは誰にも分からない。

 

 

猛暑のなか、熱中症で病院に運ばれた選手もいたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は40歳以上の400m県記録、46.45秒の記録更新を狙っていた。

 

 

練習通りの力をだせれば、十分可能な記録だ。

 

 

 

 

 

満を持して、嫁さんと娘達も陸上競技場に招待していた。

 

 

家族の前で県記録をだして、自慢するためだ。

 

 

 

 

 

家族を呼ぶかどうかは、実は悩んだ。

 

 

試合の直前で子供に呼ばれたら、一瞬でお父さんの顔に戻ってしまうかもしれない。

 

 

家族がいるとプレッシャーになるかもしれない。

 

 

でも呼ぶ事にした。

 

 

 

 

 

こんなキツいトレーニング、来年もう一度やるか?

 

 

と、問われれば、『やる』とは言い難い。

 

 

だからレースにでるのは、最初で最後と思って家族を呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

400m走は、100m区間ごとに走り方を変える競技だ

 

 

最初の100は前傾気味でスタートダッシュ。

 

 

100200はスピードを維持しながら、なるべくリラックスしてスタミナを消耗しない。

 

 

200300はギアチェンジして加速していく。

 

 

ラスト100はかなりキツイが、足の回転を意識してとにかく粘る。

 

 

 

毎晩寝る前にイメージトレーニングを行った。

 

 

 

 

 

 

あとはイメージ通り走るだけだ。

 

 

試合にでるのは24年ぶり。

 

 

やや緊張していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のレースが始まった。

 

 

最初の100mはイメージどおり。

 

 

暑さのせいか、200m終わった時点で、想定以上の体力を消耗していた。

 

 

それでも記録を狙いに200mからペースアップ。

 

 

無謀かもしれないが、果敢にアタックした。

 

 

 

 

 

 

その結果、300m地点でかなりキツイ。

 

 

でも400mってそういう競技だ。

 

 

ここは長男だからガマンだ。

 

 

 

 

 

乳酸が溜まって手足が痺れてきた。

 

 

体力がカラになった証拠だ。

 

 

 

 

ラスト30mでこの状態になるプランだった。

 

 

想定より早く体力がカラになった。

 

 

今日の出来だと記録更新はキビしいか。

 

 

でもあとはガマンするのみ。

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

脚が痙攣してきた。

 

 

視界が狭くなってきた。

 

 

脚がつった?

 

 

走れなくなった。

 

 

 

 

 

気がつくと、ゴールラインでうずくまっていた。

 

 

自分では、ゴールしたのか途中リタイアしたのかも分からなかった。

 

 

つづく