いつか勝利の美酒を

小学4年の次女がバドミントンの試合にでた。

 

 

 

ジュニアの試合にでているような子って、5歳とか6歳で競技を始めた子が多い。

 

 

次女は4年生からバドミントンを始めたから、キャリアの差は歴然である。

 

 

 

 

 

この日の試合は、学年別の試合。

 

 

相手はみんな4年生。

 

 

リーグ戦の初戦は2セットとも15対0で負けてしまった。

 

 

試合後、呆然とする次女。

 

 

なんとか励ます父。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の3試合も、力を出し切れずに敗戦であった。

 

 

ちなみに、初戦であたった子が、その日の大会は優勝した。

 

 

 

 

 

 

次女は相手の真正面に、打ち返すクセがある。

 

 

どんなに相手から左右に振られても、頑張って追いつく。

 

 

そして、ご丁寧に相手の真正面に打ち返す。

 

 

次女は大変だし、相手は楽ちんだ。

 

 

 

 

 

 

 

どうやら、練習でラリーばっかりやってて、真正面に打ち返すのが良い身体に染みついているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰って、次女に動画をみせた。

 

 

父『ほら。毎回相手の正面に打ち返しゆうやん。』

 

 

次女『ほんまや。』

 

 

 

 

 

父『サイドにギリギリを狙ってミスするがやったら、相手の奥へ強く打ちや。』

 

 

父『相手の奥でちょっとだけ左右に打つだけで、相手は打ちにくいやろ?』

 

 

次女『ほんまや。』

 

 

図で書いて説明した。

 

 

 

 

 

 

外から見ていたら、うまくいかない理由は明白なのに。

 

 

当事者は全く理由が分からない。

 

 

岡目八目というやつだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1ヶ月後にまた試合がある。

 

 

たった1ヶ月で技術はあがらない。

 

 

でも1ヶ月で戦術は変えられる。

 

 

 

 

 

 

たった一つ何かを変えるだけで、ガラッと全体が良くなるなんてことはよくある。

 

 

 

 

 

強い球をサイドへ打てば、相手も体勢を崩す。

 

 

そうすると、次女にも打ちやすい球が返ってくる。

 

 

次女は相手が返しにくいところへ打てる。

 

 

 

 

相手がうしろに下がったら、次女の好きなネット際のドロップとかヘアピンが有効になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつか。

 

 

あの惨敗した日のおかげで、今がある。

 

 

そう思える日がくるように。

 

 

 

 

 

 

1年後。

 

 

あの日、15対0で負けたね。

 

 

と笑える日がくるように。

 

 

 

今日から取り組まねば。

 

 

 

 

 

 

 

次女に、どうしても、どうしても、どうしても、勝利の美酒というのを味わわせてあげたい。

 

 

私も高校時代のたった一勝で、努力して勝つことの意義を学んだ。

 

 

それからは努力が楽しくなった。

 

 

 

 

そんな一勝が、娘たちに訪れますように。